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目次
がんステージ3の症状と余命、生存率をFPが解説!
がんステージ3における5年生存率は約50%。
この事実を知ってあなたはどう思いますか?
多くの方は、ステージ3・ステージ4のがん=死と結びつけてしまいます。
しかし、そうではありません。
がん治療を受ける、がん治療に備えるためには、正しい情報を知ることが必要です。
情報収集を行うことで、不安をかき消し、病気と向き合うことができます。
今回は主に4つの点、がんステージ3の症状、ステージ3での治療法、生存率、そしてがんステージ3と診断された芸能人について紹介します。
がんステージ3の症状とは
がんは症状の進行具合によって、ステージ1から4に分類することができます。
ステージ3は、がんがかなり進行した状態。
がんのステージは種類によって異なりますが、一般的にがんのステージは3つの要素で決まります。
それががんの大きさ・広がり、リンパ節の転移有無、他の臓器への転移有無です。
以下が、主ながんの種類別によるステージ3の症状です。
部位別がんステージ3の症状一覧表
がん名 | 大きさ・広がり | リンパ節の転移 | 他の臓器への転移 |
甲状腺がん | がんの大きさが4㎝を超える | ・甲状腺のすぐ外側まで広がっているが、リンパ節への転移なし
・気管周囲または喉頭付近のリンパ節へ転移 |
転移なし |
肺がん | 腫瘍の最大径が7㎝を超える | リンパ節への転移あり | 転移なし |
乳がん | ・しこりの大きさ5㎝以上
・皮膚にしこりが出たり、崩れたり、むくんだりしている状態
|
わきの下や胸骨内側などのリンパ節へ転移がある | 転移なし |
食道がん | がんが食道外膜に広がっている | 第3群リンパ節まで転移がある | 遠隔転移なし |
胃がん | 胃がんが筋層を超えている | 転移リンパ節3~7個以上 | 遠隔転移なし |
大腸がん | 大腸がんは、がんの大きさではなく、がんが大腸の内側の壁にどれだけ入り込んでいるかで決定されます | リンパ節の転移あり | 遠隔転移なし |
前立腺がん | 前立腺を覆っている膜にまでがんが広がっている | リンパ節への転移あり | 遠隔転移なし |
子宮頸がん | がんが骨盤壁まで広がっている | 遠隔転移なし |
がんステージ3の治療法って?部位別に解説!
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一般的にがん治療では、がんを直接取り除く外科手術が好まれます。
しかし、がんの広がり具合や大きさによっては外科手術ができないことも。
ステージ3のがんでは、外科手術と放射線治療、薬物療法が中心となることが多いです。
ここからは、がんの種類別ステージ3で行われる可能性が高い治療法を紹介します。
甲状腺がんステージ3の治療法
甲状腺がんは種類やステージによって、治療方法が異なります。
症状が進行していない、がんの広がり範囲が狭い場合は、甲状腺を温存するためにも外科手術が行われます。
手術はがんの大きさや転移の有無で異なります。
甲状腺の片側の葉だけを切除する場合もあれば、甲状腺の約3分の2以上を摘出、もしくは甲状腺すべてを摘出する場合もあります。
甲状腺がんの治療法は統一されてはいません。
ステージ3だと、甲状腺全摘出に加えて放射線内治療が行われる可能性が高いでしょう。
肺がんステージ3の治療法
ステージ3の肺がんでは、手術、放射線治療・抗がん剤治療、緩和ケガが主に行われます。
ステージ3で手術をすると、肺の葉を切除する可能性もあれば、片側の肺を全摘する可能性もあります。
その場合、手術後に息切れや呼吸機能が低下することもあることは知っておきましょう。
乳がんステージ3の治療法
ステージ3の乳がんでは、まず薬物療法、そのあと乳房切除手術と放射線治療が行われます。
手術前に行われる薬物療法では、がんを小さくする目的があります。
乳房切断手術はしこりを取り除くことが目的です。
がんの広がり具合、しこりの位置、乳房の大きさによって、乳房を残す乳房部分切除手術が行われることもあれば、乳房を全部切除する乳房切断術が行われることもあります。
乳房を切断しても、乳房再建術で乳房を再生することはできます。
手術後、がんの再発や転移を防ぐために放射線治療、手術の効果を補うために薬物療法が行われることが多いです。
食道がんステージ3の治療法
ステージ3の食道がんは症状が進行している状態です。
そのため、抗がん剤治療、手術、放射線治療を組み合わせて治療することが多いです。
食道がんの手術では、病巣だけではなくリンパ節を含む周囲の組織を切除するのが一般的です。
食道を切除した後には、食道の代わりとなる通り道を再建します。
術後には、個人によって放射線治療や抗がん剤治療が行われます。
胃がんステージ3の治療法
ステージ3の胃がんでは、まず手術で胃と周辺のリンパ節を取り除きます。
その際、胃の切除範囲によっては、切除した胃の代わりもしくは胃の補助となるものを作る再建術が行われます。
手術後、症状の経過によって再発予防のための補助化学療法や抗がん剤を使用する化学療法が行われます。
大腸がんステージ3の治療法
ステージ3の大腸がんでは、手術が行われます。
大腸がんの手術は開腹手術と腹腔鏡手術の2種類。
開腹手術は、その名の通りお腹を切ってがんがある腸管、リンパ節、そして必要ならば他の臓器も切除する手術のこと。
場合によっては、人工肛門を作る必要があります。
腹腔鏡手術とは、お腹に小さな穴を作り、そこから小型カメラと切除するための腹腔鏡を入れて、モニターに映し出される画像を見ながら除去手術を行うことです。
腹腔鏡手術のメリットは2つ。
術後の負担が少ないこと、早期退院ができること。
腹腔鏡手術は病状や病院によってはできないかもしれないので、担当医師に相談してみましょう。
前立腺がんステージ3の治療法
ステージ3の前立腺がんでは、放射線治療と内分泌療法のセットが行われる可能性が高いです。
がんがそれほど大きくなっておらず、前立腺内にとどまっているのなら手術で前立腺を除去することもできます。
内分泌療法の目的は、男性ホルモンの分泌を抑えること。
前立腺がんは男性ホルモンの影響で病気や症状が進行します。
そのため、精巣を摘出したり、男性ホルモンを抑制する薬を投与したりします。
子宮頸がんステージ3の治療法
ステージ3の子宮頸がん治療では、抗がん剤治療と放射線治療を併用した同時化学放射線治療が行われる可能性が高いです。
体の外から放射線を放射する方法と内部に照射する方法があります。
がんステージ3の生存率や余命はどれくらい?
がんステージ3の生存率・余命はがんの種類によって異なります。
ここでは、がんと診断されてから5年後と10年後に生存していた人の割合を示す5年実測生存率・10年実測生存率、そして参考としてステージ4の5年実測生存率を紹介しましょう。
がんステージ3の5年生存率と10年生存率(男女合計)
がん名 | 5年生存率(2006~2008年診断例) | 10年生存率(2000~2003年診断例) | ステージ4での5年生存率 |
食道がん | 25.0% | 14.0% | 11.0% |
胃がん | 42.1% | 29.1% | 6.6% |
大腸がん | 76.2% | 59.5% | 17.9% |
肺がん | 19.7% | 12.0% | 4.3% |
乳がん | 79.8% | 50.8% | 33.8% |
子宮頚部がん | 58.7% | 43.9% | 20.5% |
前立腺がん | 87.3% | 65.6% | 52.8% |
甲状腺がん | 93.4% | 80.6% | 68.7% |
参考:国立がん研究センター「全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2006~2008年診断例)」、「全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における10年生存率(2000~2003年診断例)」
ステージ3での5年生存率は高いです。
診断例が少し古いことを考慮すると、少しだけ生存率は上がっているでしょう。
しかし、ステージ4になると5年生存率が半分以下になる場合がほとんどです。
やはり、がんは早期発見を行うことが大切だということがデータからわかります。
がんステージ3と診断された芸能人~女優の中原ひとみさんも
がんのステージを公表する芸能人は少ない中、女優の中原ひとみさんはステージ3の大腸がんを患ったと公表しています。
中原ひとみさんが大腸がんを発見したきっかけは、連続する下痢です。
ただ、下痢=大腸がんという認識を持つことは難しいです。
中原さんもはじめは気にしていなかったそうですが、友人に病院に行くことを勧められました。
そして、ステージ3の大腸がんと診断されたのです。
大腸がんは、自覚症状がないまま進行する厄介ながんです。
早期発見することで生存率は高まりますが、早期発見すること自体が難しい。
主な進行症状には、下痢、血便、腹痛など。
しかし、これらは痔やストレスからも起きる症状です。
そのため大切なのは、定期検診を受け早期発見できるようにすること。
中原さんの話に戻りましょう。
大腸がんと診断された中原さんは、手術を受けます。
手術は成功しますが、除去したリンパ節から転移が発覚。
しかしながら、自宅療養を過ごし、15年以上たった今でもがんの再発・転移の兆候は見られません。
がんと診断された人々が口をそろえて言うのは、定期検診を受けておけばよかったということ。
特に40歳以上からがんの罹患率が増加します。
40代からは毎年の定期検診、若い世代もできれば毎年、最低でも2年に1回の定期検診を受けるようにしましょう。
面倒かもしれませんが、がんを早期発見することによって、あなたの未来は守られるのです。
ステージ3のがん再発リスクは高い
がんの再発リスクは、ステージが高いほど高くなります。
ステージ1の再発率が約3%、ステージ2が約11%であるのに対し、ステージ3では約30%にもなるのです。
がんの再発は手術後5年以内に起きることがほとんどです。
言い換えれば、手術を受けて5年間再発が起きなければ、ある程度の安心感を得ることができます。
再発リスクが高いステージ3では、費用の心配もしないといけません。
5年間の定期検診費用はもちろん、再発した場合にかかる放射線治療費や化学療法費なども考えておきましょう。
がんになった後に対策を考えるのは遅いので、健康な時にこそがん治療費に備えておきましょう。
がんステージ3まとめ
ステージ3のがんは必ず死に直結するものではありません。
5年生存率は高いです。
一般的にステージ3では可能であれば外科手術が優先されます。
しかし、がんが広く広がっていたり、大きくなっていたりすると放射線治療や抗がん剤治療になります。
今回はがんステージ3について解説しましたが、ぜひ覚えていただきたいポイントは以下の3つ。
・がんステージ3の5年生存率は高い
・がんステージ3では手術のほかに、抗がん剤治療や放射線治療がメインとなる可能性もある
・ステージ3はがん再発の可能性が高い
がんの対策は健康な時にしておくべきです。
特にがん早期発見のための定期検診と万が一のがん治療費に備える対策はしておきましょう。
がん保険に入るという手段もあれば、普段の貯蓄でカバーするという手段もあります。
あなたに合ったものを選びましょう。
日本人の2人に1人はガンになると言われています。
高額療養費制度があると言っても、ガン治療には膨大な費用が必要です。
いざという時に、1度に100万円を超えるお金を支払える家庭は決して多くないのが現実。
また、大切な家族の為にも働けない間の収入も確保しなければなりません。
がん保険は絶対に必要ですし、安易にランキングや雑誌を見て選んでしまうのは非常に危険です。
ガン保険は安易に決めるのではなく、プロに総合的に設計を相談するのが1番です。
また、ガン保険は思い立ったが吉日。今すぐに検討を開始するべきなのは言うまでもありません。
実際に、後回しにした結果、ガンが発覚し加入することが出来なくなった人は非常に多いです。
保険は人生で2番目に高い買い物。
月々の支払いは少なくても、人生スパンで考えるとその支払額は数百万円にもなります。
失敗しない為にも、プロに総合的なライフプラン設計を相談することをおすすめします。

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